2011年12月6日火曜日

絶対語感





外山滋比古の「日本語の素顔」を読みました。

日本語について、外国語と比べての特徴や、何気なく使っていて
見過ごしているような事柄にも注視していて、
今読んでも、ある意味新鮮というか、30年くらい前に書かれたものでも
未だに変わっていないんだなぁ・・と感慨に浸れました。

目次の言葉がとってもキャッチーで、
豆腐のパラグラフ(英語の文章は、段落がきっちり分かれているけど、
日本語はもともと別れていなかったり、あやふやという意味で)とか、
1ページ目から引き込まれました。

そのなかでも、好きなのが「絶対語感」という章。
絶対音感、という言葉は存在して、これを鍛えなければと言われていたけれど、
なぜ、絶対語感を養うことをしてこなかったのか・・

確かに、自分が使っている日本語が正しいかどうか
おかしくないかどうか、判断できる人が少なくなってきているのかも?
日本語って、若い人が新しい言葉をどんどん生み出して、その創造力はある種すばらしいし、
その変化の多様性を受け入れてきた寛容さ、言葉のトレンドや時代のムードが反映されているものだとは思うけど、一方で変わらないもの、変えてはいけないルールとかマナーとか、
コアな部分があるのではないかなと思う。

これは自分が年を取ったせいなのか、編集という仕事をしていたせいなのか、
色々要因はあるかもしれないけど、昔よりも、言葉遣いに引っかかる場面が
増えてきた気がする。最近テレビのテロップとか見ていて、送り仮名が変とか、
「ら」抜き言葉とか、イチイチ気になってしまう・・・

古めかしいけど、情緒ある言葉、正しい言葉、きれいな言葉を使える人でありたい。
言葉に対するアンテナを、きちんと立てておきたい。日本人として。

そんなことを考えていたら、なぜか漢字検定を受けたくなって問題集を買ってしまった。笑

そしておじいちゃんの読書センス、好きだな~。

1 件のコメント:

  1. きょうちゃんのおじいちゃん、私も好きや~ 

    漢字検定!? 私は書道、というか筆で字をちゃんと書ける人になりたいという衝動にかられています。 なんとなく似た方向へ行きつつあるね。

    返信削除