2012年12月19日水曜日

読んでる本のこと。

PC の調子が悪いので、スマホ用のアプリをダウンロードして、携帯から投稿してみます。

きちっとした内容を書きたいと思うと、下書きメモばかり増えるという状態に。
あまりに頻度が低いので、これを機に自分用メモ、のレベルでも投稿してしまいます。

というのも、会社でブログをやるようにと言われたのがきっかけ。
でもちょっとややこしくて、(いきさつは省略)うちのブランドのファンの人を装うという条件付き。。要するに、非公式(笑)

で、はじめて、アメーバブログでブログ書いてるのだけど、架空のキャラで書くのがちょっとストレスで(笑)、本来の自分でブログを書きたい心が出てきたのです。

何はさておき、復活!

さっそく自分メモ。
今読んでる本
『知的創造のヒント』外山滋比古

この中で、外山さんが教科書に出てくる文章の中で初めて面白いと思ったのが、寺田寅彦の『科学者とあたま』だったと書いていた。なんと!

ここへつながった!

並行して読んでるのが
『寺田寅彦随筆集 第一巻』

寺田寅彦の文章は、スルメみたいに、噛み締めながら少しずつ読むのが良いんです。
起承転結が明確で、このリズム感が気持ち良い。

『科学者とあたま』も探してみます。







2012年9月13日木曜日

猪熊弦一郎現代美術館「物物」展へ

夏休み、、香川は丸亀市にある猪熊弦一郎現代美術館へ行って参りました。

猪熊弦一郎は、香川出身の洋画家。三越の包装紙のパッケージデザインなども
手がけていたそうです。

今回観て来たのは、猪熊さんの常設展と、「物物」展。
画家として活躍する一方、コレクターとしての一面も持ち、『画家のおもちゃ箱』(文化出版局 1984)という図版も出版するほど。(これ、買おうかと思ったら中古でも4万以上・・)
これらの物を、膨大な量のなかから、スタイリストの岡尾美代子が気になる物をセレクトし、それを写真家のホンマタカシが撮影した「物物」という写真集とリンクした展示でした。

大きく引き伸ばした写真の前に「物」がちまっ、と置かれていて、また良い雰囲気。
写真の撮り方も良いのですが、やっぱり実物が素晴らしかった!
このコレクションしていたものが、高価な美術品ではなく、道で拾った石ころや、一風変わった外国のお土産品・・など、猪熊さんのアンテナにひっかかった、愛らしいというか、「・・・なんじゃこりゃ!」な数々。。

写真を見せられないのが残念ですが、すごく笑ったのは、
ごくごく普通~の石ころが2つ。白い封筒に入っていて、その封筒に手書きで
「ヴェルサイユ宮殿」と書かれているの。
誰かと一緒に見てたら、100%ツッコんでたはず。笑
写真集を熟読して分かったのは、彼の奥様も一緒に収集していたものがあったこと。
二人の「好き」のベクトルが同じって素敵だなと思えました。

いろんな「物」がわちゃわちゃしてるのに、なぜか統一感があって、
猪熊夫妻に愛されてきたぬくもりが伝わる、良い展示でした。

また素敵なおじいちゃんを見つけてしまったな~

あ、帰りに食べた丸亀うどん、美味しかった!
美術館は駅前にあって、めちゃめちゃ洗練されてるけど、
一歩商店街に入ると、リアル ALWAYS3丁目・・・状態の
年季の入ったシャッター通り。。
美術館が、丸亀の町おこしに一役買っているのは間違いなかった。

ちなみに、猪熊さんが三越のデザイン部にいた頃、同じ部署に
あの、やなせたかしさんもいたらしいです。すごいつながり!!
やなせ先生、長生きしてください!

しかし、久々に更新したから、写真のアップの仕方が分からん・・・


2012年4月23日月曜日

ロベール・ドアノー展

久しぶりすぎる投稿ですみません。。

自分を取り巻く環境の変化に、ようやく慣れて、
落ち着いてブログを書ける状態に、やっとなりました。。

先日行ってきた「ロベール・ドアノー展」@写真美術館
http://syabi.com/contents/exhibition/index-1545.html

今年は生誕100年という節目の展示ということもあり、
今までで一番多くの作品を一度に観られる機会ではないでしょうか。

ちなみにドアノーの写真展に行くのは2回目。
初めて見たのは日本橋三越での展示でした。
今回より小規模でしたが、パリの日常を切り取った感、
何気ない風でいて、計算されたバランスや、くすっと笑える所が、
入りやすくて、且つセンスが良くて、
いつまでも見ていられる作品達にすごく感動した思い出があります。

そして、今回のアーカイブ展で、彼の被写体との向き合い方だったり、
写真をとるスタンス、をより深く知ることが出来た気がします。

「イメージの釣り人」

図録"Rétrospective”の帯にも書かれている
この言葉に、すっと惹かれました。

VOGUEの専属カメラマンに抜擢されるも、生活のためと割り切っていて、結局2年で辞めてしまったり、被写体と向き合うのは恥ずかしいから、いつも一定の距離を取っていた、というエピソードから、被写体と対峙する、アグレッシブなカメラマンではなかったのだろうな、
静かな海辺でじーーーっと棹をたらす釣り人のように、静かに被写体に寄り添って、
ただただじっと、シャッターチャンスを待っている、
そんな彼を勝手に想像してしまいました。

ポートレート写真は、初めて見たのですが、、
ピカソにシャネル、ユトリロなどなど、すごくアクの強い人たちを、
なんともいえない脱力感とコミカルさを交えたものにしていて、
なぜか統一感があるところがすごかった。

そして、、「自分は芸術家ではない」と言う言葉に、ますます惹かれました。
記録としての写真、だからこそ出せる人間味。
もちろん創りこんだ作品や、偶然を装った演技もあるけれど、
彼の写真への向き合い方から出る生々しさが、見る人の心に響く理由のかな。と思う。

見ているとワクワクできる、何の瞬間なんだろうって想像力を掻き立てられる、
難しいこと抜きにして、とにかく好きな写真家です。