2012年4月23日月曜日

ロベール・ドアノー展

久しぶりすぎる投稿ですみません。。

自分を取り巻く環境の変化に、ようやく慣れて、
落ち着いてブログを書ける状態に、やっとなりました。。

先日行ってきた「ロベール・ドアノー展」@写真美術館
http://syabi.com/contents/exhibition/index-1545.html

今年は生誕100年という節目の展示ということもあり、
今までで一番多くの作品を一度に観られる機会ではないでしょうか。

ちなみにドアノーの写真展に行くのは2回目。
初めて見たのは日本橋三越での展示でした。
今回より小規模でしたが、パリの日常を切り取った感、
何気ない風でいて、計算されたバランスや、くすっと笑える所が、
入りやすくて、且つセンスが良くて、
いつまでも見ていられる作品達にすごく感動した思い出があります。

そして、今回のアーカイブ展で、彼の被写体との向き合い方だったり、
写真をとるスタンス、をより深く知ることが出来た気がします。

「イメージの釣り人」

図録"Rétrospective”の帯にも書かれている
この言葉に、すっと惹かれました。

VOGUEの専属カメラマンに抜擢されるも、生活のためと割り切っていて、結局2年で辞めてしまったり、被写体と向き合うのは恥ずかしいから、いつも一定の距離を取っていた、というエピソードから、被写体と対峙する、アグレッシブなカメラマンではなかったのだろうな、
静かな海辺でじーーーっと棹をたらす釣り人のように、静かに被写体に寄り添って、
ただただじっと、シャッターチャンスを待っている、
そんな彼を勝手に想像してしまいました。

ポートレート写真は、初めて見たのですが、、
ピカソにシャネル、ユトリロなどなど、すごくアクの強い人たちを、
なんともいえない脱力感とコミカルさを交えたものにしていて、
なぜか統一感があるところがすごかった。

そして、、「自分は芸術家ではない」と言う言葉に、ますます惹かれました。
記録としての写真、だからこそ出せる人間味。
もちろん創りこんだ作品や、偶然を装った演技もあるけれど、
彼の写真への向き合い方から出る生々しさが、見る人の心に響く理由のかな。と思う。

見ているとワクワクできる、何の瞬間なんだろうって想像力を掻き立てられる、
難しいこと抜きにして、とにかく好きな写真家です。











2 件のコメント:

  1. 図録もかった?
    ポートレートよかったね!

    この人のエピソード見てたら、ずいぶんシャイで最初は全然人の近くに寄って写真がとれなかったらしく、ロバート・キャパに寄れ!って怒られた、っていう話があって、なんかいいなあと。

    ぐいぐいしてない感じが写真にもあって、よかったよねえ。

    返信削除
  2. 図録買ったで!

    そうそう、基本的に引きの写真多めで。絶妙な距離感が好きやわ~
    ちょっと盗撮っぽかったりして 笑 

    ロバート・キャパに怒られたがや~可愛いねえ。

    返信削除